皆さんは、他人の体型が気になりますよね?
学校や職場に、痩せすぎや太りすぎている人は、必ずいると思います。
自分では気づかなくても、周りから見たら少し不健康そうと感じることもありますよね。
そう思うのは間違いではなくて、実際に体型が痩せすぎていたり、太りすぎていると、かかりやすくなってしまう病気があります。
今回は、痩せすぎ、太りすぎな人が、なりやすい病気や疾患を調べてみました。
太りすぎは健康に良くないのは皆さん何となくわかっているかもしれないですが、逆に痩せすぎていても身体には良くないのです。
数字に落とし込むことが大切
まず、自分自身が痩せすぎなのか、太りすぎなのかを判断しなければなりません。
でも、どうやって判断したらいいのでしょうか?
自分の調子が良くなったり、体が軽いと感じる体重は何となく感覚で分かっている人も多いのではないかと思います。
もし、適正体重を考えるのなら自分の感覚より、数字に落とし込んだ方が良いです。
その方が自分の価値観の外側から、客観的な目線で考えることができるからです。
世の中には様々な形で数字として判断する方法がありますが、代表的なものを紹介いたします。
BMI
聞いたことがあると思います。
BMIが、一番簡単に太りすぎているか痩せすぎているのかを判断することができます。
BMIと”Body Mass Index”の略で、身長と体重が分かればそこから肥満度を表すことができます。
BMI=体重kg÷(身長m)2
これがBMIの公式です。
仮に身長が170cm、体重60kgの人の場合だと
60×(1.7)2=20.7 となります。
BMIの適正数値

この図からも分かるように、18.5以下が痩せ型、25以上が肥満型になります。
BMIをなるべく18.5~25の間に入れるようにしましょう。
適正体重
適正体重=(身長m)2×22
これでその人の適正体重を割り出すことができます。
例えば身長が170㎝の場合は (1.7)2×22 =63.5kg が適正体重となります。
子供の太りすぎを考えるには
今までの指標は、成人に対しての指標であり、赤ちゃんや子供に対しては使えません。
では、小さな子供ではどのように考えていけばいいのでしょうか。
カウプ指数とローレル指数、この2つを用いれば幼児や小児の痩せすぎ、太りすぎの目安を知ることができます。
カウプ指数
3カ月から5歳の幼児に対して使える指標です。
計算式はBMIと同じで カウプ指数=体重kg÷(身長m)2 で表わすことができます。

通常では16~18、16以下だと痩せすぎ、18以上だと太りすぎとなります。
カウプ指数は3カ月未満の赤ちゃんには使えないので、注意してください。
ローレル指数
小学生、中学生に対して使える指標です。
ローレル指数=体重kg×(身長m)3×10 で表すことができます。

115以下が痩せすぎ、114以上が太りすぎということになります。
痩せすぎ、太りすぎは本当に健康に悪いの?
ここからが本題です。
痩せすぎ、太りすぎの方がなりやすい病気は実際に存在します。
太りすぎの方は何となくイメージはつきそうですが、痩せすぎも意外な病気が潜んでいるんです。
太りすぎの人がかかりやすい病気

太りすぎの方は、生活習慣病になりやすいです。
生活習慣病とは、よく言われますが、高血圧、脂質異常症、糖尿病、痛風などです。
糖尿病
血液中の糖が体にうまく取り込めず、血糖が高くなってしまう病気です。
血糖を体に取り込むには、インスリンというホルモンが必要です。
肥満傾向にある人はこのインスリンの分泌が極端に少なくなっていて、血糖が上がってしまいます。
これを2型糖尿病と呼びます。
ちなみに生まれつきインスリンが出にくく、血糖が高くなってしまう人は1型糖尿病と呼ばれています。
血糖が高くなってしまうと、血管を傷つけやすくなってしまいます。
特に細い血管に対してダメージが多く、目の網膜、腎臓、末端の手足などに影響が出てしまいます。
高血圧
血管の圧が高くなってしまう病気です。
血圧が高い状態が続いてしまうと、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞の原因となってしまいます。
脂質異常症
血液に脂質がたまってしまい、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中の原因となってしまいます。
高血圧が合併しているとさらにリスクが高くなってしまうことが知られています。
痛風
尿酸が体にたまり、足の親指の付け根に激痛が走ります。
これを痛風発作と呼びます。
妊婦で太ってしまった場合
妊婦さんは子供に栄養を与えるためにたくさん食べなければいけませんが、太りすぎていると妊娠型高血圧、妊娠型糖尿病になりやすくなると言われています。
また、自然分娩ではなく帝王切開の可能性が高くなってしまいます。
痩せすぎていてかかりやすくなる病気

胃下垂
インナーマッスルが減ることにより体の臓器を支えきれなくなり、胃がどんどん下の方に落ちてしまいます。
胃が下がることで食べ物が胃に滞留しやすくなり、消化不良や胃酸過多、胃潰瘍や胃炎を引き起こすことがあります。
血尿
こちらもインナーマッスルが減ることで腎臓が下がってしまうことが原因です。
腎臓が下がることで近くの血管を傷つけてしまい、血尿となることがあります。
胆石
体の脂肪が減ることで胆のう、胆管にある胆汁のコレステロールの割合が高くなります。
コレステロールの割合が高くなった胆汁が胆管を通るとコレステロールが固まりとなり、胆石になりやすくなってしまいます。
不妊
体脂肪率が減ることで、不妊になりやすくなることが研究で分かっています。
骨粗しょう症
脂肪組織からの女性ホルモンの分泌低下で骨が脆くなり、骨粗しょう症になりやすくなってしまいます。
貧血
腸の蠕動運動が遅くなり、胃酸の分泌が低下すると鉄やその他の栄養がうまく吸収できず、貧血になりやすくなります。
脱毛
タンパク質、ミネラルが不足することで脱毛や薄毛の原因となってしまいます。
痩せすぎな人は胃腸を強くしてたくさん食べよう

ここに挙げたほどんどの病気が、栄養不足を起因とするものです。
逆をいえば、栄養さえしっかりとればこういった病気を回避することもできます。
痩せすぎな人は根本的な原因として胃腸が弱くて多くの食事を摂れない人が多く胃腸を強くすることをおすすめします。
そうすれば食べる量を増やしても胃もたれもしないし、無理に食べようと頑張る必要もなくなります。
朝食は必ず摂ろう
朝食は必ず取るような習慣をつけましょう。
ヨーグルトや果物、野菜など、なんでもいいです。
どうしても食欲がなかったり、時間がない時はコップ1杯の水や牛乳、お茶でも大丈夫です。
朝食を摂るべき理由は、胃や腸を起こすことです。
朝から食べ物や飲料水をお腹に入れることで、その日1日の胃や腸が活発に動いてくれます。
朝食を食べなかったり、抜いたりしてしまうと、昼になってもまだ胃や腸が活動していなくて、結局お腹が空かなかったり、量を食べれなくなってしまいます。
腸内環境を整えよう
善玉菌という言葉を聞いたことがありますか?
腸内でこの善玉菌を増やすことでより腸を活性化させたり、消化を助けることができます。
善玉菌の多い食材としてヨーグルト、納豆、つけもの、チーズ、キムチ、味噌などがありますが、特に納豆を食べることをおすすめします。
納豆にはタンパク質が多く含まれているため、腸内細菌を増やすのと同時に体の元となるタンパク質の摂取もできて、体を大きくすることができるからです。
さらにビタミンも豊富に入っているため、肌をきれいにしたり、美肌としての効果もあります。
今ご紹介した2つの方法がすべてではありませんが、習慣化することで胃腸を強くして、食べる量を増やすことができます。ぜひ一度試してくださいね。
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